子猫の行動やしぐさの意味を理解する

スタッフ著者

子猫を理解する

子猫のキモチや仕草の意味を知りたいと思いませんか？それがわかれば、子猫のためによいことはもっとしてあげられますし、やめてほしいことの対処法も考えやすくなります。猫のキモチをちゃんとキャッチして、猫との暮らしをもっと楽しみましょう。

子猫はどのようにして学ぶのでしょうか

幼い子猫の学びは、まず一番身近な母猫の動作を真似ることから始まり、それから様々な経験を通して多くのことを学んでいきます。楽しい経験であれば、また同じことを繰り返したいと思うでしょうし、不愉快なものならそれを避けようとします。子猫のトレーニングでは、猫にとって楽しい経験、つまりご褒美がもらえることと、教えたい行動が結びついていることを猫に理解してもらうことがポイントです。ちなみに、猫に怒鳴ったり𠮟ったりすることは、猫に恐怖感を与えてしまうだけで、トレーニングには全く逆効果です。

では、やって欲しくない行動をやめさせたいときはどうするのがいいのでしょうか。たとえば、家具や壁での爪とぎで困っている・・・。というのはよくあることかもしれません。このような爪とぎをはじめとした猫の迷惑な行動は、人間にとっては迷惑でも、猫にとっては本能からの正常な行動です。そのため、行動を止めさせるのではなく、その行動をするのにもっと好条件な環境を整えることで、許容できるものに変えていくという考え方をしていきましょう。爪とぎであれば、猫が好む素材でできた爪とぎポールを準備して使うように促してみましょう。その周囲におもちゃや西洋またたびとも呼ばれるキャットニップを置いたりして、猫の好む遊びスペースを設けるのもよいでしょう。爪とぎポールを猫が使ったら褒めてあげてください。

子猫には十分な遊びも必要です。自然界では兄弟の猫とじゃれ合って遊ぶことからいろいろなことを学んでいく時期ですから、刺激が少なく退屈な状況が続けばストレスもたまります。人間と一緒に遊べるおもちゃのほか、一人遊びができる知育玩具など、猫が夢中になるおもちゃを準備してあげましょう。

子猫の行動のなぜ？

子猫は、時々なぜこんなことをするのだろう・・・という不思議な行動をすることがあるのを見たことがあるかもしれません。そんな子猫の行動についてご紹介します。

子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。

子猫のチュパチュパ吸い

子猫が毛布やおもちゃをチュパチュパ吸っているのを見たことはありませんか？もしかしたら気づいたら耳や手を吸われていた、なんていう経験がある方もいるかもしれません。はっきりした理由は分かっていませんが、早くに母親と離れてしまった子猫や、甘えん坊だったりさみしがりな性格の猫でこのようなおしゃぶりをする傾向があるようです。甘えたかったり、退屈した気持ちを紛らわせるためにすることもあるようなので、おもちゃで子猫の関心をひいたり、好きなところを撫でてあげるなどして、別のことに気をそらすようにしてみてください。

子猫のおしゃぶりも、度を越して布や毛布を吸い続けると、ウールサッキングと呼ばれる、異食症になってしまうおそれもあります。異食症（異嗜）とは、食物以外のものを好んで食べることをいい、猫では、毛布や布などの繊維、ビニール、植物等の摂取が多いようです。繊維やヒモ、ビニール等は消化管をを詰まらせてしまい、外科的な処置が必要なることもあります。また、猫が草を食べるのは問題ありませんが、観葉植物の中には猫に有毒なものもあるので注意が必要です。異食症はある種の病気と関連していることがあるため、気になることがあれば獣医師に相談してください。

なぜ子猫はそんなによく眠る？

年齢や性格の差もありますが、一般的に猫は一日に13～18時間くらい眠ります。猫は肉食獣であるため、狩りのとき以外は体力温存のために長く休息をとるためです。子猫はそれよりももっと長く眠ります。それは、睡眠は成長にとって不可欠なもので、寝ている間に成長ホルモンが分泌されるからなのです。実際に、生まれたばかりの子猫はほとんどの時間を眠って過ごします。

猫は、日中はゆっくり寝ていて、夜中や明け方に活発に活動します。朝方に猫の大運動会によって睡眠を妨げられるのは、この性質によるものですし、小さな子どもたちがいて、昼間に子猫と遊びたがる場合には、また別の（猫が疲労しすぎないような）注意が必要になります。人間の生活リズムに合わせてもらうために、日中や特に寝る前に子猫と遊ぶようにすると、適度な疲労と満足感で朝までずっと眠ってくれる可能性が高まります。