子猫の走り回って遊ぶ姿をみていると、あの小さな身体のどこにそんなエネルギーがあるのかと思ったりしませんか。そして、見るたびに大きくなる成長のスピードには目を見張るものがあります。このような成長期の子猫のためには、この時期の栄養ニーズにぴったりと合った子猫用フードを選びたいものです。エネルギーの塊のような子猫のための栄養ニーズは、当然ながらのんびりと過ごしたいシニアの猫たちとは異なります。同じ猫だからと言って、そういった違いを考えない画一的な食事は、ときに栄養不足や栄養過多につながってしまうことがあります。
子猫に特有のニーズを考えて、以下のポイントを押さえておくと、子猫のフード選びにとても役立ちます。
ただし、子猫に健康上の心配事があるときには、まず獣医師に相談して食事管理の指示を受けるようにしましょう。
栄養が偏ったり不足したりすると、筋肉や骨の成長や免疫系の発達に影響を及ぼしたり、肥満のリスクが高くなったりするので、そのライフステージ(成長段階)に合った正しいフードを選ぶことはとても重要です。現在販売されているペットフードには、どのライフステージ用のものなのか表示することが義務付けられているので、購入するときには必ずチェックするようにします。また、同じ子猫用であっても、製品によって使われている原材料や、含まれている栄養素が異なることがあります。
子猫用フードに含まれていてほしい成分は、まず健康的な脳や眼の発達をサポートする、脂肪酸のDHAで、この成分は一般に魚油に含まれています。そして、細胞の健康的な成長に役立つ葉酸についても必ず含まれている製品を選ぶようにしましょう。また、アミノ酸のタウリンも、心臓、免疫系、消化器系、視覚などが正常に機能するための重要な成分の一つです。
そして、走り回ったり飛んだり跳ねたりするエネルギーをきちんとタンパク質から確保できるように、十分にタンパク質が含まれているフードを選びます。タンパク源になるのは、チキンやマグロなどの肉類や、トウモロコシ、小麦、大麦などの良質な穀物です。このような原材料がリストの上位3つか4つを占めているような製品を選ぶようにしてください。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
保存の手間や価格などの理由で、猫にドライフードのみを与えている場合も多いかもしれませんが、できれば子猫には最初からドライフードと缶詰フードの両方を経験させるようにしてください。というのも、PetMDが指摘しているように、高齢猫でなりやすい糖尿病や腎臓病といった病気では、治療の一環として缶詰フードを与えなければならなくなることがあるからです。猫は成猫になってから、その食習慣や好みを変えることはとても難しく、いざ健康に関係する理由から缶詰フードを与えなければならなくなっても、対応できなくなってしまうのです。子猫のうちからドライタイプとウェットタイプの両方を与えて、さまざまな歯応えや舌触りに慣れさせておいたほうがいいでしょう。
ドライフードとウェットフードのどちらがいいかについては、獣医師に相談してみるのもよいでしょう。ただし、フードをふやかすのに牛乳を使用するのはやめましょう。牛乳には猫が消化しにくい乳糖が含まれているため、猫によっては下痢を起こすことがあります。子猫のうちは消化器系の発達が未熟なため、牛乳は避けたほうがよいでしょう。
ヒルズでは子猫に特化したキャットフードを取りそろえています。子猫に最適なキャットフードのページも合わせてご覧ください。
子猫は、多くのエネルギーを必要とする一方で、一度に食べられる食事の量は多くありません。お腹に負担をかけないように、食事を与えるときは、6か月齢頃までは少量ずつ1日3回以上に分けて(徐々に1日2回に減らして)与えることが理想です。ペットフードのパッケージに記載されている推奨給与法を目安に個々の猫のニーズに合わせて調節するといいでしょう。
子猫に子猫用フードを与えるべきなのは、栄養的なことだけではありません。成猫用のフード粒は子猫にとっては大きすぎて、万一を考えると窒息してしまう危険性もあります。ヒルズサイエンス・ダイエットキトン・インドアなどのドライ製品は、子猫の口にも合うように小さめに作られていて、子猫の一口サイズになっています。
子猫の健康的な成長と発達に必要なタンパク質、ビタミン(ビタミンCおよびEは健康な免疫系をサポートします)、脂肪酸を含んでいない子猫用フードは選ばないようにします。ペットフードを販売する企業は、製品の品質や原材料の入手元に関する情報までをフードのラベルに記載することは特に義務づけられていません。ですから、そういった細かい情報までを必要な情報として開示し、提供してくれているかどうか、獣医師やブリーダーが勧めるなどの評判がいいかどうか、飼い主であれば皆知っているというような有名なブランドの製品かどうか、などはフードを選ぶ上で重要な要素になるため、是非チェックしたいポイントです。
適切な栄養を与えることは、子猫が活発で健康な成猫に育ち、その後も長く健康で一緒に暮らしていくためのとてもとても切な第一歩なのです!
クリスティン・オブライエンはライターであり、母親であり、長年猫を飼っています。彼女の2匹のロシアンブルーは家を牛耳っています。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyにも記事を掲載しており、ペット、妊娠、家族生活について執筆しています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)で彼女をフォローしてください。
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低カロリーのフードで、猫の体重管理をサポートすることができます。無駄のない筋肉づくりに必要な高品質なたんぱく質を豊富に含み、風味豊かで栄養価の高い食事となるよう厳選された原材料を使用しています。臨床的に証明された抗酸化成分、ビタミンCとEが、健康な免疫システムの維持をサポートします。
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