Gild and puppy
動物病院に行くときは、子犬の健康について聞き忘れがないように気になることをリストアップしておきましょう。以下のリストをもとに自宅で健康チェックを行い、異常があれば獣医師に相談することが大切です。

身体のチェック

  • 眼:輝いていて濁りがない。目やにや涙やけがない。目の表情には体調が現れるので注意しましょう。
  • 耳:きれいな状態で、耳だれ、悪臭、赤みがない。耳の異常を放置すると痛みが生じ、聴力低下につながることがあります。
  • 鼻:適度に湿ったきれいな状態。鼻水や鼻血が出たり、ただれが見られたりしたら放置は禁物です。
  • 口:強い口臭がない。歯ぐきはピンク色。歯には歯石や歯垢がない。口の中や唇にただれやできものがない。歯みがきの際にチェックしましょう。
  • 被毛:毛づやがあってきれいな状態。フケや脱毛、変色が見られたら皮膚の異常も考えられます。
  • 体重:やせすぎていない。活発で遊び好きな子犬が肥満になることはまれ。獣医師に愛犬の成長に伴う体重の変化を確認し、健康を維持するためのカロリーや栄養バランスについて相談しましょう。

排泄物のチェック

  • 下痢:細菌やウイルス、寄生虫などの感染症、有毒物質の摂取、食べすぎ、不安などの精神的な問題など、多くの要因によって引き起こされます。血便、大量の水様便、下痢、腹部のふくらみなどの異常が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
  • 便秘:下痢と同じくさまざまな要因によって引き起こされる症状です。病気、水分の摂取不足、異物の誤飲なども考えられます。健康的でも便秘になる場合がありますが、排泄の姿勢になっても出ない状態が続く場合は動物病院に相談しましょう。
  • 嘔吐:子犬は食べすぎなどが原因で吐くこともありますが、頻繁に吐いたり吐き続けたりする場合は異常のサインです。たとえば2~3時間で5回以上吐く、大量に嘔吐する、血が混じっているときはすぐに動物病院へ。下痢や腹痛を伴うケースもあるので、獣医師に症状を伝えましょう。
  • 異常な排尿:頻尿、血尿、排尿時のいきみなどの異常は、痛みを伴う尿路感染症などの泌尿器の病気の疑いがあります。

Contributor Bio

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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この記事は私たちのスタッフライターの一人が執筆しました