シーズー

シーズー

シーズーの流れるような長い被毛を維持するには、毎日のケアが欠かせないことを覚悟しておく必要があります。
サイズ
体重
雄 4~7kg
雌 4~7kg
体高
雄 25cm
雌 25cm
被毛
長さ
長毛
ケア
運動量
1日20分以内
エネルギー
平均的
寿命
11~14年
要求
High
特性
鳴き声
いびき
よだれ
抜け毛
社会性
社会性
原産国:チベット(中国) シーズーは鼻が低くいのが特徴で、体高よりも体長の方が長いがっしりとした小型犬です。まっすぐに伸びた長く豊かな被毛と中国の宮廷で飼われていたという歴史もあることから気品の高さも伺えます。でも性格は非常にフレンドリーで子供にも大人にもすぐに慣れ、賢い子なので飼いやすい犬種とされています。ただし、豊富な長い毛により皮膚トラブルも起こしやすいので日々のブラッシングも重要です。飼いやすい犬ではありますが、その特徴や飼い方を知っておきましょう。
この犬種について
シーズーの流れるような長い被毛を維持するには、毎日のケアが欠かせないことを覚悟しておく必要があります。
性格
シーズーは ・快活でハッピーな性格 ・フレンドリーで人なつこい ・賢い 性格の持ち主と言われております。子供にも大人にも相性がよく、他の犬や、犬以外のペットとも仲良くやっていける傾向があります。まれに我慢がきかない犬もいますが、多くはとても愛らしい性格です。噛み癖はあまりありませんが、欲求が通らないと吠え続ける犬もいます。一般的にはひざの上でも公園の散歩でも、人と一緒にいるのが大好きです。 一方で、後のシーズーの歴史でお伝えしますが、彼らには貴族の抱き犬としての長い歴史があります。よってプライドが高めで頑固な一面が垣間見えることも。また、性別の違いでみた場合、どちらかというとオスは警戒心が強い傾向があります。男性ホルモンによって攻撃性や縄張り性が強く出やすいので、獣医師と相談し、時期を見て去勢を検討したほうが良い場合もあります。しかし、一般的に他の犬種と比較するとシーズーはとても柔和でフレンドリーな性格で飼いやすい犬ではあります。
知っておくべきこと
肥満予防の目安の散歩時間 室内で飼われることの多くなった犬にとって、肥満は必ずついてまわる不安要素で、シーズーも同様です。飼いやすい犬ですが、太りやすい体質で、おやつを与えすぎるとすぐに肥満になります。毎日長時間の散歩は必要ありませんが、歩くのは好きなので、散歩をすることで肥満予防を心がけましょう。 もし社会化期に恐怖を覚えてしまったら散歩に行くことすら拒否する場合もあります。そうなったら肥満問題は深刻ですよね。散歩は犬にとっては重要な習慣です。シーズーに適した散歩時間は30分です。1日30分必ず一回はいきましょう。とはいえ、シーズーは時間を重視するよりも彼らの好奇心を大事にして新しい道やいつもと違った感触の道を選んだりすると喜んでくれますよ。土や階段、坂なども彼らにとって新鮮な経験なのでどんどん積極的に新しいルートで楽しませてあげましょう。ただし、短頭種のため、暑さにはとくに注意が必要です。暑い時期の散歩や、室内でも温度管理には注意して熱中症にならないようにしましょう。 シーズーに必要なトリミングについて シーズーの長くて豊富な被毛は飼い主の悩みの種にもなってしまうこともあります。そのためケアが簡単になるよう、年間を通して、見た目も可愛いショートカットにする飼い主が多くいます。長く流れるような被毛をキープしたい場合は、ケアに相当の時間がかかることを覚悟しなくてはなりません。 シーズーは元々飼い乾燥地帯にルーツがあるので、日本の高温多湿な環境で過ごすと皮膚のトラブルが起こしやすくなると言われています。毎日のブラッシングによって抜け毛をしっかりと取り除いてあげることが必要です、それによって通気性を良好に保ち、皮膚の新陳代謝を促してあげることが皮膚トラブルリスクの回避となります。 毛玉ができないようシャンプー等のケアを頻繁に行い、毎日のブラッシングで被毛に絡んだ異物を取り除く必要があります。ブラッシングを怠ると1日でも毛玉ができてしまいます。もちろん旅行に行った時も必ずグルーミングしてあげましょう。 シーズーは飼い主さんがストレスを抱えにくく、とにかく飼いやすくい犬種といわれます。しかしながら、グルーミングなど日常のケアがスムーズにできるように、成犬になるまでに基本的なトレーニングはしっかり行っておきたいものです。飼い主さんがスムーズに、愛犬にはストレスなくグルーミングが行えるよう、子犬の頃からどこを触られても大丈夫になるように慣れさせることが必要です。子犬の時におやつをあげながらブラッシングを行ったり、目の周辺を拭いたりすれば、ブラシや飼い主さんの手がきっと大好きになるでしょう。 飼う上で注意したいシーズーの問題行動 シーズーはとても飼いやすく、他の犬種に比べて目立って問題行動は少ない方と言えます。ただし、注意すべきなのは社会化期と呼ばれる仔犬のときの経験です。ここで不安になってしまう要素があると成犬になってもその不安要素が拭えなくなってしまいます。例えば、社会化期に大型犬に吠えられて不安な思いをしてしまうと、吠えやすくなったり散歩を嫌がるようになったり。また、体を触れられることに慣れていないと、恐怖心から自分の身を守るために吠えてしまったり、反射的に噛みやすくなったりしてしまうこともあります。 ただし、これは社会化期にたくさんいい経験をさせてあげればこういった問題行動は避けることができるので、仔犬の段階から日常生活の中で出会ういろいろな「音」「物」「人」「環境」などをどんどん経験させてあげましょう。そうすれば多くの恐怖心から開放されることになります。 もし恐怖心が芽生えてしまって、吠えたり噛み癖がついてしまったりした場合は積極的に専門家に相談することをお勧めします。ドッグトレーナーに相談することで解決できる近道となります。 知っておきたいシーズーかかりやすい病気 シーズーはその体の特徴からいくつかのかかりやすい病気があります。飼い主の方はしっかりシーズーの特性を知って、病気にかからないようにケアしてあげることが必要です。シーズーがかかりやすい病気は以下になります。 ・皮膚病 ・外耳炎 ・眼病 ・熱中症 これらは、ジーズーの身体的特性である短頭種で垂れ耳が故の病気で特に毛を長くしている場合には発症する場合が多いです。皮膚病は、皮膚が脂っぽくなりやすいシーズーの特性に由来しています。その中でも疾患率が高いと言われているのが脂漏症。フケ、痒み、脱毛、皮膚のべたつきが主ですが、この症状は体の匂いが強くなると気づける病気です。飼い主さんが普段から気にしてあげましょう。 また、外耳炎と眼病は垂れ耳と毛が長いシーズーの身体的特性が影響しています。いつも耳と目はケアしましょう。もし、目脂や耳の汚れ、体臭が強いと思ったらすぐに病気を疑い、獣医師に見せましょう。特に目の病気は眼球突出や結膜炎、角膜炎など多くの病気がありますので日常生活で予防できるように心がけましょう。 そして、足が短いシーズーは夏場のお散歩で熱中症になりやすい犬種です。高温多湿な環境、特に近年の日本の夏は注意が必要と言えます。熱中症対策グッズを用意するなどしっかりと対策することをおすすめします。
歴史
シーズーは7世紀頃のチベットで誕生。チベットより中国宮廷の貢物として贈られた「ライオンドッグ」と呼ばれる犬が原型と言われています。西太后がこのライオンドッグを愛し、紫禁城内で数を増やしながら、現在の今日認められる犬種になっていったと言われています。愛好家の間では、シー・ズーは中国語で「獅子狗」を意味し、神の使者として神聖視されていました。中国の皇族がシー・ズーの飼育繁殖を行ない、その後、イギリスが中国に進出した際にペキニーズなどの血を導入しながら現在の姿に改良されていったといいます。イギリスへ伝えられ、その後アメリカへと伝えられました。 シーズーの姿に気品を感じるのは、長らく貴族の愛玩犬として寵愛を受けてきたからかもしれません。最初から愉快なコンパニオンとなることがシーズーの役割だったと考えられています。貴族の抱き犬としての長い歴史があるからこそ、プライドが高く、頑固な一面も垣間見られます。