犬は種類もサイズも幅広く、今の体型が痩せているのか、太っているのかを判断するのはなかなか難しいものです。何となく周囲のワンちゃんたちと比較して判断していたりしないでしょうか。
今回は、犬の体型を判断する方法から、とくに体重が減る、あるいは痩せている、といった内容について考えていきたいと思います。
タフツ大学カミングス獣医学部* は、飼い主が愛犬を”痩せている、痩せすぎている”と考えることが多い理由として、米国では肥満犬が多く、そのため多くの飼い主が太っている犬を標準体重だと思ってしまうことを挙げています。そのような状況だと、健康体重、いわゆる普通体型の犬が痩せすぎているように見えてしまい、もっと食事をあげてもいいと勘違いしてしまうことがあるようです。
タフツ大学では、獣医師または認定ペット栄養管理士に愛犬のボディコンディションスコア(BCS)をチェックしてもらうことを提唱しています。BCSは犬の体型(とくに脂肪のつき具合)を総合評価するもので、人間のBMIと似ています。
健康的な体型/体重の犬のBCSは、1~9段階で4または5になります(または1~5段階で3)。このBCSの犬はほどよく引き締まった体型をしていて健康的に見えます。上から見るとウエストラインがくっきり見え、お腹はきゅっと上がっていて、膨らんだり胸郭より出ることはありません。触ると薄い脂肪層の下に肋骨を感じることができます。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
まず、獣医師に本当に愛犬が痩せているのかどうかを確認してもらいましょう。BCSを評価し、客観的に判断してくれます。そこで痩せていると判断された場合、次はその理由を考えなければなりません。一般的には栄養不足、エネルギー不足を考えますが、実は気づいていない健康トラブルが隠れているかもしれません。愛犬の元気や食欲、与えている食事の内容や量、ほかに気になることなどを獣医師と共有し、必要な検査を行ってもらいましょう
痩せすぎているということであれば、やはり食事の内容や量が適切かどうかをチェックする必要があります。見た目が似たようなドッグフードであっても、メーカーやブランド、対象ステージによって栄養組成やカロリーなどは様々で、ドライフード100gあたりのカロリーで比較すると200kcal台のものあれば、400kcal台のものもあったりします。またそれぞの粒の大きさやカロリー密度が異なるので、同じ1カップ(200cc)でも、カロリーは全然違っていて、実は足りていなかった、ということもあり得るのです。
さらに、ドッグフードの栄養組成についても確認したいところです。個々の犬種や体質によって、理想的な栄養組成が異なる場合もあります。獣医師に、現状与えているフードの栄養組成を確認してもらうのと併せて、犬の体格と活動量に見合った本当に必要な量を相談してください。愛犬に合う高品質なドッグフードを獣医師に尋ねてみてもいいでしょう。

もし、愛犬に基礎疾患がある場合には、当然ながらその疾患に適切な治療が必要です。疾患の内容と獣医師の治療計画にもよりますが、治療の一環として療法食へ切り替えることでより回復が早まったり、安定した状態を維持しやすくなることもあります。愛犬に必要な食事量については、獣医師が指導してくれるでしょう。栄養状態をよりスムーズに改善させるために、高カロリー食が推奨される場合もあります。
病的な原因がなければ、適正カロリーを確保し、バランスの取れた栄養を摂取することで、徐々に健康的な体重を取り戻していくことでしょう。
*参照先:https://www.tuftsyourdog.com/doghealthandmedicine/is-my-dog-too-thin/
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