室内犬だから、ノミがつくなんてことはないだろう・・・。なんて、思っていらっしゃる飼い主さん、いませんか?もしかしたら、ノミなんて今までみたことがない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、年々気温が上昇している昨今、犬や猫の飼い主さんにとっては、ノミは常に注意しておきたい寄生虫の一つなのです。
ノミは成虫が約1~3mm程度の大きさの翅の無い昆虫で、宿主(今回の場合は犬)の血液を吸って生きています。Pest Worldによると、ノミは、人を含むあらゆる恒温動物から吸血しますが、犬、猫、ウサギなど毛のある動物を好みます。ノミには多くの種類がいることが知られていますが、もっとも一般的にみられるのはネコノミだと言われています。
Pet Basics によると、ノミはさまざまな病気を媒介し、ノミアレルギー性皮膚炎、条虫、バルトネラ症、貧血といった犬の様々な健康問題の原因となります。
ノミは、卵、幼虫、さなぎ、成虫の4段階で発育します。つまり、ノミを見つけた場合、それは犬の体に付いている成虫だけが見えている状態であって、おそらくその犬の住んでいる環境中のどこかにその卵や幼虫、さなぎが潜んでいるということが言えます。ライフサイクルは卵から繰り返されるので、ノミ駆除は成虫を駆除しただけでは終わりではなく、完全に環境中から駆除するために長い時間がかかる可能性があります。ネコノミのライフサイクルは通常2~3週間程度ですが、条件によっては、もっと長く生存する場合もあります。
ノミは最適な温度や湿度といった条件がそろうことで発育しますが、低温でも湿度が保たれれば生存することができます。そのため、お住いの地域によって、ノミが年中問題になる場合もあれば、暖かい時期の数か月間が予防の必要な時期になることもあります。春が早く訪れる、あるいは秋が長く続くことによって、ノミのシーズンが早く始まったり、終わるのが遅れたりすることがある、ということは頭に入れておきましょう。獣医師はその地域の環境に合わせて予防期間を提案しますが、通年での予防を勧める獣医師も多くいます。
犬がノミに感染する経路はいろいろありますが、まずは散歩などで屋外から持ち込んだり、他の動物からうつってしまうということがわかりやすい例でしょう。そのほか、飼い主さんの衣服や靴から屋内に持ち込んでしまう可能性もあります。主に室内で飼育していて外にあまり出ない、という場合でもノミが感染してしまうことがあるのは、こういった理由があるからなのです。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
まず、ノミを見つけたらノミの駆除薬が必要なので、かかりつけの獣医師に相談して適切な医薬品を処方してもらいましょう。医薬品には飲ませる経口タイプと背中に垂らす滴下タイプがあるので、愛犬のシャンプーの頻度などの生活スタイルや好みによって、選択してください。
また、シャンプーやブラッシング によってもノミを見つけたり、落としたりすることができます。でも、これは一時的な対処であって、その時に寄生していたノミを落とすことができても、環境中にノミの卵や幼虫などが存在している場合、新たな寄生を避けることができず、結果的にノミのライフサイクルを絶つことはできません。
ですから、ノミを発見したらまず駆除薬を投与するのと同時に、犬のいる環境中、つまりお家を徹底的にお掃除することが必要です。特に部屋の隅やカーペットの裏、布張りの家具は注意して念入りに行いましょう。また、洗えるものは洗濯します。これらの方法は、卵、幼虫、さなぎを駆除するのに効果的です。
ノミが寄生していても、必ずしも犬が痒がるわけではありません。また、ノミは小さい上に動きが早いため、肉眼で見つけられないケースも多くあります。ノミとり櫛などの目の細かい櫛でブラッシングする方法もありますが、捕まえられるのは限定的でしょう。またノミアレルギーだった場合、激しい痒みや、背中、腰部や尾の付け根あたりに脱毛や発疹がみられる典型的な症状を示すことがあります。このような場合にはノミ自体が見つけられなくても、ノミアレルギー性皮膚炎として皮膚炎の治療と共にノミの駆除薬が投与されます。
ノミがいるかどうかの確認方法として分かりやすいのは、ノミの糞を見つける方法です。ノミの糞の材料は、吸血した血液です。犬の体に黒い砂粒のようなものをみつけたら、濡らしたティッシュペーパーなどに置いてみてください。赤く滲んだらノミの糞なので、ノミの寄生が強く疑われます。
ノミの糞は犬の体に限ってあるわけではありません。枕や毛布、敷物など、犬が過ごす全ての寝具や布類にノミの卵や糞が付着している可能性があります(ただし卵は肉眼で確認することはできません)。
犬にノミが寄生するのを予防するには、ノミが寄生する前からノミの駆除薬を定期的に投与することです。かかりつけの獣医師に相談し、どのタイプの駆除薬を使用するか決めます。経口タイプ、か滴下タイプか、薬用首輪など、様々な種類の駆除薬があります。ノミの駆除薬にはこれらのタイプのほか、作用する機序にも2つの異なる経路があります:薬剤と接触することでノミを殺滅するものと、ノミが吸血する時に血液に含まれた薬剤も一緒に吸うことで作用するというものです。愛犬に適した医薬品について、獣医師に相談しましょう。また、愛犬が他の薬を服用している場合や、アレルギーを持っている場合には、起こり得る副作用や薬物相互作用について必ずかかりつけの獣医師に尋ねてください。
ノミの駆除薬は、動物の体にあらたに寄生してくるノミの成虫に対しては駆除しますが、すでにお話ししたノミの発育段階のことを思い出してください。どこかに潜んでいるノミの卵や幼虫、さなぎなどのノミ予備軍を、人や犬自身、ほかのペットなどが屋内に持ち込んでしまう可能性はどうしても避けることができません。こういった予備軍たちが、屋内に持ち込まれ、成虫になって犬の体についたとしても、定期的にノミ駆除薬を投与していれば、そこでノミのライフサイクルを絶つことができ、予防することができるということになります。1回だけ投与したとしても、薬の効果のある期間が過ぎてしまったら、その後の予防をすることはできないのです。ノミは一旦寄生が成立してしまうと、駆除するのに大変労力がかかりますし、なによりもノミが寄生することで、別の疾患にかかってしまうかもしれないという健康へのリスクがあります。お住いの地域の状況にもよりますが、一年中を通した継続的な駆除薬の投与で予防すること、丁寧なブラッシング習慣によってそういった予備軍をできるだけ持ち込まないようにすることが望ましいでしょう。
エリン・オリラは、言葉の力、そしてメッセージが対象とする読者に情報を伝え、さらには変革をもたらす力を信じています。彼女の執筆活動はインターネット上や紙媒体で展開しており、インタビュー、ゴーストライター、ブログ記事、クリエイティブ・ノンフィクションなど多岐にわたります。エリンはSEOとソーシャルメディアに関するあらゆる知識に精通しています。フェアフィールド大学でクリエイティブライティングの修士号を取得しています。Twitter(@ReinventingErin)で彼女に連絡するか、http://erinollila.com で彼女について詳しくご覧ください。
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