最近、ペットを飼っている方々のペットの健康に対する意識が高まり、以前よりも多くの費用と手間を惜しまないようになってきています。ペットの健康状態をチェックするために、飼い主自身で体温を確認できるということは、その意識の高さの表れでもあります。獣医師としては、もっと多くの飼い主の方々が積極的にペットの健康管理に関わるようになってほしいですし、動物病院はそのためのサポートをしてくれます。
体温を測る理由やタイミング、具体的な方法やちょっとしたコツをご紹介します。犬と猫の体温を測ることはそんなに難しいことではありませんから、まずは自分にできそうな方法を試してみましょう。

人間の体温と同じように、犬と猫の体温も全身の健康状態について多くの情報を与えてくれます。これらの動物種の体温は私たちよりも高めですが(平熱が38.5度)、高すぎたり低すぎたりすればすぐに分かります。
メルク獣医マニュアル に記載されているとおり、発熱(39.2度超)は、熱射病、感染症または全身の炎症性疾患のような問題が起こっている可能性を飼い主に知らせてくれます。
一方、低い体温(37.8度未満)は、身体の熱が多く失われすぎていることを教えてくれます。低体温症(寒さにさらされるなどで)を起こしているか、ショック、低血糖、栄養不良、または全身に及ぶその他の重症疾患の影響が現れている可能性があります。
出産が近くなったときにも体温が少し下がることがあります!
ペットの元気がなくウトウトしているとき、いつもよりおとなしいとき、あるいは食欲やその他の普段の行動に変化が見られたときはどんな場合でも検温が役に立ちます。猫に関しては、ほとんどの病気の徴候を隠してしまう ことで有名ですから、とくに当てはまります。ただし、体温の変化を伴わない病気も多くあることを頭に入れておきましょう。そのため、ペットの体調に変化があったとき、すぐに獣医師に連絡してペットの健康相談ができる状況であれば、まずは検温して準備しておきましょう。もしペットの体温を測ったことがない場合には、無理に検温はせずに獣医師に相談するときにその旨を告げてアドバイスをもらいましょう。これは飼い主とペットの両方の安全のためです。
検温は、ペットを獣医師に診せるべきかとその緊急度を判断するのに役立ちますし(体温が上昇していたら必ず直ちに獣医師に連絡するべきです)、獣医師にとっても家庭で測定された体温は非常に役立つ情報になります。
家庭での検温はとても有益なものなので、実際にそれを健康管理指導の一貫として勧めている動物病院もあります。このスキルの習得に興味があれば、獣医師に指導をお願いしてみてください。獣医師は、家庭で安全に検温する方法を教えてくれるでしょう。
若いペットは、生後1年間はワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬のペットは一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢のペットや特別なケアが必要なペットは、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
犬の体温を測るのに難しいテクニックは必要ありません。押さえておくべき基本的なポイントは以下の通りです。

猫も基本的には犬と同じ方法ですが、唯一難しいのは、猫におとなしくしてもらうことです。猫は一般に犬より小さく、保定(押さえられること)に抵抗することが多いため、猫の場合には様々な手段を使って猫を惹きつけて、その猫に合う保定方法を試さなければならないかもしれません。うまくいかない時は、かかりつけの動物病院に相談してスタッフに実際にやって見せてもらうとよいでしょう。
ペットの検温には、まずは適切な道具を持っていることが不可欠です。良くない例としては、ガラス製の体温計は割れて水銀とガラスの危険があり、古い体温計は計測にかなり長い時間がかかることがあります。
ペットの体温を測るときは、直腸からにすることもとても重要です。獣医師としては飼い主さんにはもっと負担の小さい方法で検温してもらいたいところですが、直腸以外の方法では体温の解釈が難しくなることがあるのです。
猫の体温を測るには、猫の保定に時間と辛抱強さが必要になるかもしれません。オンラインの動画などで、正しい猫の保定方法を紹介していたりするものも参考にはなるかと思いますが、やはり一番いいのは、かかりつけの獣医師に愛猫に合ったそのやり方を見せてもらうことです。
ペットには平熱が高め、あるいは低めの子もいるということにも注意が必要です。また、運動後や興奮後は体温が上昇しますし、長期にわたって療養していたり、高齢の場合は体温が低下することがあります。繰り返しになりますが、ペットに体調変化があって検温を行う時には、その結果に応じてすぐに獣医師に連絡して相談できるような準備を整えてから行うべきです。最後に、敢えて何度も言いますが、すべてのペットを、この処置を受け入れるように訓練できるとは限りません。それが引き起こすストレスによる弊害が大きいとき、飼い主の安全が危ぶまれるときは、自宅での検温を無理に行う必要はありません。
パティ・クーリー博士は、受賞歴のある獣医師であり、その独自の思考、熱心なペット擁護活動、獣医職への情熱、そしてペットの健康に関する皮肉な記事で知られています。
クーリー博士は、ウェルズリー大学とペンシルベニア大学獣医学部を優等で卒業しています。また、名門のVMD/MBAデュアルディグリープログラムの一環として、ウォートン・スクール・オブ・ビジネスでMBAを取得しました。現在は、フロリダ州マイアミにある動物病院「サンセット・アニマル・クリニック」のオーナーです。
ヒルズサイエンス・ダイエット犬用および猫用のカロリーと、他のペットフードブランドのカロリーおよびAAFCOが推奨する低カロリーフードの許容される最大カロリーの値を比較してみましょう。
人間の体内や体表にいる細菌は、全身の細胞の数よりも多いことをご存知ですか?これは、私たちの愛するペットも同じ。
水はあらゆる栄養素のうち最も重要であり、生命に不可欠なものです。動物は、体脂肪のほぼすべてとたんぱく質を失っても生きていけますが、体内の水分のうち15%を失うだけで、死んでしまいます。
ヒルズの特別療法食なら、食べる喜びも与えられます。
低カロリーのフードで、ペットの体重管理をサポートすることができます。無駄のない筋肉づくりに必要な高品質なタンパク質を豊富に含み、風味豊かで栄養価の高い食事となるよう厳選された原材料を使用しています。臨床的に証明された抗酸化物質、ビタミンCとEが、健康な免疫システムの維持をサポートします。
低カロリーのフードで、ペットの体重管理をサポートすることができます。無駄のない筋肉づくりに必要な高品質なタンパク質を豊富に含み、風味豊かで栄養価の高い食事となるよう厳選された原材料を使用しています。臨床的に証明された抗酸化物質、ビタミンCとEが、健康な免疫システムの維持をサポートします。