水分摂取が生命維持に非常に重要であることは言うまでもないことですが、では犬や猫にとって必要な水分量はどのくらいなのでしょうか。このような数字を把握しておくと、普段のペットの飲水量が概ね正常かどうかが理解でき、体調の変化があった際も状況が把握しやすくなります。犬や猫に必要な水分量の目安や、脱水について、そしてあまり水を飲みたがらない場合に飲水を促す方法についてご紹介します。
適切な量の水を摂取することは、犬や猫にとっても健康に欠かせないものです。
水はもっとも重要な栄養素です!肺の空気を潤し、血液中の酸素と栄養素を細胞に運び、体温の調節、内臓や関節の保護と潤滑化、体内の老廃物の排泄、神経機能のサポートなど、生体内の機能を維持するために必要不可欠な役割を担っています。
一般的には、体重1 kgあたり40〜60 mLが目安です。5 kgの犬だと1日300 mL程度、45 kgだと3リットル程度になります。活動量の多い場合や、気温が高い地域に住んでいる、あるいは授乳中の犬の場合には、もっと多くなります。また、子犬の場合も成犬より飲水量が多いです。なお、ウェットタイプのフードを食べている犬は、食事から水分を摂取しているため、飲水量はドライフードを食べている犬よりも少ないかもしれません。

糖尿病やクッシング症候群、尿崩症等のホルモン関連の疾患や、腎臓病や肝臓病といった病気では、多飲多尿といって、多くの水を飲み、大量の尿をする、という症状が代表的です。特定の医薬品でも同様の症状が出ることがあります。以前より水をよく飲んでいるように感じるときには、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
猫は犬よりも少なく、一般的には成猫で1日150〜300 mLが目安ですが、体の大きさや運動量、食事の種類、健康状態、気温などさまざまな因子の影響を受けます。ドライフードを与えている場合は、1日300 mL程度は飲むかもしれませんが、缶詰フードを与えている場合は、水分量が多いため、150 mLぐらいかもしれません。
猫の飲水量が増えた場合、トイレで砂をかくことが増えた、あるいはいつも水飲みボウルのそばにいるといった行動で、様子が異なることに気がつくかもしれません。猫で飲水量が増える理由は、犬の場合とほぼ同じですが、猫でよくある原因は腎臓病や糖尿病、甲状腺機能亢進症です。トイレの排尿の跡が増えていたリ、水入れの水の減りが早いことに気づいたら、なるべく早いうちに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

若いペットは、生後1年間はワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬のペットは一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢のペットや特別なケアが必要なペットは、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
飲んでいる水の量を測ってみることのほか、犬や猫が脱水していないかどうか、確認してみましょう。水分状態に問題が無ければ、皮膚つまみテスト(背中の皮膚をつまんで持ち上げ、すぐに離す)でも、すぐに元に戻ります。歯茎は健康的なピンク色で潤っていて、目は明るく輝き、全身の活動性も普段通りです。尿の状態も通常通りで、強いニオイや色の濃さが気になることは無いでしょう。
もし脱水している場合、元気がなく、目にも生気がなくなり落ちくぼんでいるように見えるかもしれません。歯茎の色は暗く、乾いていて、唾液はネバネバしているか糸を引くことが多いです。皮膚にも柔軟性がなくなります。腎臓が正常な場合、脱水していると尿の匂いがきつくなり、色も濃い黄色になりますが、腎臓病の場合だと、脱水していても尿の変化に気づきにくいかもしれません。重度の脱水は生命にかかわりますから、すぐに獣医師に相談しましょう。
特に猫は必要な量の水を与えていても、十分に飲んでくれないこともあるでしょう。もし猫が水を十分に飲んでくれない場合は、脱水によるトラブルが起こる前に、サポートする必要があります。次の方法を試してみてください。
サラ・ウーテン博士は、2002年にカリフォルニア大学デービス校獣医学部を卒業しました。アメリカ獣医ジャーナリスト協会の会員であるウーテン博士は、コロラド州グリーリーでの小動物診療、関連分野、リーダーシップ、クライアントとのコミュニケーションに関する講演、執筆活動に携わっています。家族とのキャンプ、スキー、スキューバダイビング、トライアスロンへの参加を楽しんでいます。
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人間の体内や体表にいる細菌は、全身の細胞の数よりも多いことをご存知ですか?これは、私たちの愛するペットも同じ。
水はあらゆる栄養素のうち最も重要であり、生命に不可欠なものです。動物は、体脂肪のほぼすべてとたんぱく質を失っても生きていけますが、体内の水分のうち15%を失うだけで、死んでしまいます。
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