ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャット

がっしりとした骨格とフサフサの被毛が特徴的な種類です。筋肉質な体つきは、かつては狩りの名手だったこと彷彿とさせます。
サイズ
重さ
雄 5.4kg以上
雌 5.4kg以上
被毛
長さ
長毛
ケア
長寿
8~14年
ニーズ
High
特性
グルーミング
社会的ニーズ
目の色
ブルー、グリーン、ゴールド、オッドアイ
この犬種について
がっしりとした骨格とフサフサの被毛が特徴的な種類です。筋肉質な体つきは、かつては狩りの名手だったこと彷彿とさせます。
性格
ノルウェージャンフォレストキャットは、フレンドリーで愛情深い猫です。とても賢く、ほめられると喜び、飼い主とコミュニケーションをとることが大好きです。温厚で穏やか、忍耐強く、子どもやほかのペットともうまくやっていける飼いやすい品種です。 優しさあふれるノルウェージャンですが、一方では先祖から受け継いだものを決して忘れない1面もあり、その本心は今もハンターです。おもちゃを、まるで生きているかのように追いかけて遊ぶのが大好きです。縄張り意識も強く、一日に何度もパトロールに励みます。長毛猫にしては活発とも言われていて、特に子猫から若猫の時代は遊ぶことが大好きな猫です。 成猫になっても、屋外では木登りを好み、室内ではキャットタワーの最上部を独占したがります。
知っておくべきこと
大きな体格と豊富な被毛を健康に維持するために、バランスの取れた良質な原材料を含むキャットフードを選びましょう。 遊びの時間を確保し、十分に走ったり歩き回ったりできる機会を設けるようにしましょう。フードの給与量の目安を参考に、猫の活動量と体重の変動に合わせて食事量を調整し、与え過ぎないように注意しましょう。 また、密な被毛を持つ猫のすべてに言えることですが、抜け毛の量が多いので、毛球症(ヘアボール)に対しても配慮された食事を選ぶとよいでしょう。 縄張り意識が強いので、自分だけの場所を作ってあげましょう。また、走ること、隠れること、おもちゃに待ち伏せ攻撃を仕掛けることが好きなので、キャットタワーや走り回れる場所を準備しましょう。体重があるので、キャットタワーはしっかりとした頑丈なタイプを選ぶようにしてください。猫が乗りそうな家具が倒れたり、中のものが落下したりなどの事故が起きないように注意しましょう。 長毛種なので、被毛がもつれたり絡んだりしないように、頻繁なブラッシングは欠かせません。特に抜け毛のシーズンには、必ず毎日のお手入れが必要です。このお手入れを遊びの時間に組み入れるのもよいでしょう。また、定期的なシャンプーも被毛の美しさだけではなく、皮膚を清潔にして健康に保つことに役立ちます。 ・かかりやすい病気 ノルウェージャンフォレストキャットは比較的丈夫で、遺伝疾患も少ない猫種です。 とはいえ、気をつけたい病気は存在しており「糖尿病」「毛球症」「熱中症」「グリコーゲン貯蔵症」「眼瞼内反症」「尿石症」などです。 特にノルウェージャンフォレストキャットは、糖尿病の好発品種とも言われています。 「運動不足」「カロリーオーバーの食事による肥満」「早食い」「ドカ食い」などが原因で発症し、「水分摂取量と食事量の増加」「おしっこの量や回数の増加」「体重減少」「お腹がふくれる」などの症状がみられたら注意です。このような症状が見受けられたら、獣医師に相談してみましょう。運動不足であれば、おもちゃやキャットタワーを用意して運動量を増やしましょう。食事面では、低脂肪のフードに変える・おやつを減らす・早食いできないようなお皿に変更するなどの対策をすることが大切です。 また、長毛種なので「熱中症」にも注意です。体内にこもった熱を体外に逃がすことができずに、中枢神経の機能異常や循環不全を引き起こすことも。 元気で長生きしてもらうためには、普段から「毎日のブラッシング」「太らせない」「夏の温度湿度管理」の3つのポイントに気をつけることが大切です。
歴史
ノルウェージャンフォレストキャットの祖先となる猫は、北欧神話に登場するほど、ノルウェーを中心とした北欧で長い間愛されてきた歴史の古い猫ですが、詳細はよくわかっていません。冬の寒さが厳しいこの地域で長く暮らしていたことから、寒さに強い形質が受け継がれてきたのでしょう。1930年代より以前は猫種としての認識はされていなかったようです。 1930年代、ノルウェーのブリーダーたちは、地元で愛されるこの猫をキャットショーで受け入れられるような品種に育て上げようと思い立ち、活動を始めました。ノルウェージャン・フォレスト・キャットが初めてキャットショーに出陳されたのは、第二次世界大戦前のノルウェーでのことです。 しかし第二次世界大戦時はその活動が中断され、一時は絶滅の危機にまで瀕してしまいました。戦後、保存活動が再開され、その後、1979年に米国にはじめて持ち込まれました。そして、1984年には米国の愛猫協会(TICA: The International Cat Association)によって公認血統種として認定されました。米国では米国原産のメイン・クーンがすでに国中を魅了していましたが、あきらめずにノルウェージャンをショー会場に連れてくることに尽力したブリーダーグループのおかげで、米国でもよく知られるようになり、熱烈なファンを獲得するに至ったのです。