アメリカの秋の味代表のかぼちゃ。食卓に並んだかぼちゃ料理に猫ちゃんが興味津々・・・、なんて場面があるかもしれません。そんなとき、猫はかぼちゃを食べても大丈夫なのか、疑問に思ったことのある飼い主さんもいることでしょう。
結論、かぼちゃそのものは猫に与えても大丈夫な食材です。ただし、与える際に気を付けたいことがあります。安心して与えられるように、このかぼちゃについてもう少し知っておきましょう。
猫にかぼちゃを食べさせても大丈夫?かぼちゃのみであれば大丈夫ですが、パンプキンパイなどのデザートや味付けしてあるスープなど、人間用に調理、加工された食品は猫にはNGです。これらに含まれる塩分や糖分、油脂などは猫にとっては量が多すぎて負担になります。また、中にはシナモンのようなスパイスが含まれているものもありますが、スパイス類の多くは猫にとっては有害です。
ペット中毒ヘルプライン(Pet Poison Helpline)*¹ では、かぼちゃを使ったデザートによく使用されるシナモン関連製品(シナモンパウダー、シナモン精油やエッセンスなど)について注意を促しています。含まれている食品を少量摂取する程度であれはおそらく問題はありませんが、そのものを直接猫が舐めてしまった場合に、次のような症状が出る可能性があります。
ナツメグや生姜、クローブ、オールスパイスも同様です。これらのスパイスについても、猫が届かない場所に保管するようにしてください。
かぼちゃを与える際には、しっかりと加熱して、特に味付けしないで与えるようにします。既にペースト状に加工済みの製品もあるようですが、こういったものを使用する際には味付けしていないものを選びましょう。
かぼちゃの健康面でのメリットミネソタ州獣医救急センター*² によると、かぼちゃには食物繊維、ベータカロテン、そしてカリウムなどのミネラルやビタミン類(ビタミンB群、C、Kなど)が豊富に含まれていて、健康的な食材です。
かぼちゃに含まれる食物繊維は消化管内の水分を吸収して便のかさを増やし、消化管の働きを整えるのに役立ちます。与える際の大事なポイントは与え過ぎないように注意することです。与えすぎると軟便になったり、便が出づらくなったりする可能性があります。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
バランスの取れた食事を!猫ちゃんによって好みもあるとは思いますが、好きな場合にはおやつとして与えてみるのもいいでしょう。フードのトッピングとしても使えます。かぼちゃを製氷皿などに小分けにして冷凍しておく方法は、必要な時に必要なだけ解凍して使えるので便利な方法です。初めて与える際には、少量を与えてみて様子を観察し、お腹の調子が悪くなるようなら(お腹が張る、ゴロゴロいう、排便トラブルなど)、与えない方がよいでしょう。
かぼちゃに限ったことではありませんが、どんなに猫ちゃんが欲しがったとしてもおやつだけを与える、といったことはしてはいけません。主食は猫に必要な栄養素がバランスよく含まれている高品質なキャットフードを与える必要があります。好きなおやつは週末の楽しみにとっておく、という方法もおやつの与え過ぎを防ぐのにいいかもしれませんね。
猫に喜んでもらう方法は、ただおやつをあげることだけではありません。猫用おやつボールをご存知でしょうか。ボールの形状をしたおもちゃの中にドライフードやおやつを入れられるようになっていて、猫が転がして遊んでいるうちにフード粒が出てくる、という仕組みのものです。猫ちゃんの健康と楽しみのバランスを考えながら、楽しい猫ライフを過ごしてくださいね。
参照先:
*1 https://www.petpoisonhelpline.com/uncategorized/pumpkin-spice-naughty-nice/
*2 https://aercmn.com/can-my-pet-eat-pumpkin/
アンジェラ・タゲは、中西部に住むペットママ兼ライターです。キッチンを散らかしている時間、愛犬とトレイルを散策する時間、ヨガのワークショップに参加している時間以外は、複数のライフスタイルブランドやテクノロジーブランドのためにフルタイムで執筆活動を行っています。TwitterとLinkedInでは@AngelaTagueをフォローできます。
猫の特徴的な食性や採食パターンを理解して、できるだけ消化器のトラブルが起きないようにするための食事の与え方や注意点などを学びましょう。
胃腸の弱い猫について、深掘りしていきます。このようなケースでの食事の役割について学びましょう。
猫の食性を理解して、理想的な食事回数を覚えておきましょう。また自動給餌器を利用する方法についても解説します。
ウェットフードは一般的に猫が好み、味にうるさい猫にはぴったりな選択肢になります。ウェットフードの利点や与え方について確認しておきましょう。
低カロリーのフードで、猫の体重管理をサポートすることができます。無駄のない筋肉づくりに必要な高品質なたんぱく質を豊富に含み、風味豊かで栄養価の高い食事となるよう厳選された原材料を使用しています。臨床的に証明された抗酸化成分、ビタミンCとEが、健康な免疫システムの維持をサポートします。
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