今やキャットフードにはさまざまな種類があって、選択肢がたくさんありますよね。形状としてもドライフードとウェットフード、さらにウェットフードでもシチュー仕立てのものや大きな具のグレービー仕立て、缶詰やパテスタイルまで色々な食感のものがあります。では、猫のフードの与え方としてこのウェットタイプだけ与えるという方法でもいいのでしょうか。それともドライフードも併せて与えるべきなのでしょうか。
猫にどんなフードを与えるにしても、総合栄養食として栄養が完全でバランスが取れていることが非常に重要です。つまりそれは、その猫のライフステージに必要なすべての栄養素を、適切な比率で摂取できることを意味します。カリカリのドライフードだけを与える場合には、それが愛猫に合ったライフステージのもので、総合栄養食としての基準を満たし、常に新鮮な水が飲めるように準備されていればももちろん問題ありません。一方で、水分をより多く含むウェットフードにはドライフードにはないいくつかの利点があり、ドライフードと組み合わせて与えることはなお一層の利点があります。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
色々な意味で猫は非常に好みのうるさい動物です(それが魅力の一つでもありますが・・・)。それは食べ物についてももちろん当てはまります。幼いうちに特定のものしか食べていないと、その後もその決まったものしか食べなくなる、ということが起こりうるのです。常にその状況に対応できれば、それでも問題はないかもしれませんが、多く場合で状況が変化することはよくあるでしょう。たとえば、気に入ったキャットフードのブランドのリニューアルや欠品、あるいはドライフードだけを食べていた猫が尿石症になってしまい、できるだけウェットフードを食べるように勧められた・・、などです。ウェットフードは水分摂取量を増やすための一番簡単な方法であるため、ウェットフードを食べてくれると大いに助かります。反対にウェットフードばかり食べている猫の場合、ウェットフードはドライよりも高価なので、飼い主さんの経済状況によっては、ドライフードに切り替える必要が生じるかもしれません。
こういった状況が起きる可能性があることを踏まえて、猫が生涯を通じて状況の変化に適応できるように、ウェットフードやドライフードを限定せずに与えるようにして好みの範囲を広げてあげましょう。
水分摂取:既にご紹介したように、ウェットフードの最大の利点は水分摂取にあります。猫は砂漠地帯に住むリビアヤマネコの子孫であるため、最小限の水分で生命維持ができるハイスペックな腎機能を備え、あまり多くの水を飲まない傾向があります。でも、水分摂取はとても大切で、特に先ほど触れた膀胱の問題など、特定の病気の際にはなおさらです。尿が非常に濃縮されていると、結晶や結石が形成される可能性が大きく高まり、それによる膀胱炎を引き起こす可能性も高まります。
嗜好性:ウェットフードは、多くの猫がその食感や香りを好む傾向があります。ちょっと食欲が落ちてドライフードはあまり食べなくても、ウェットフードなら食べてくれる、ということもあるでしょう。猫を喜ばせるツールとしても最適です。
投薬ツール:猫に薬を飲ませるのはなかなか難しいことです。ウェットフードなら薬を混ぜることができるので、特に長期の投薬が必要な場合に役に立ちます。
種類の豊富さ:ウェットフードには様々な食感や風味があるため、猫に食べ物への興味、関心を持ってもらいやすく食のバリエーションも広がります。
与えているウェットフードとドライフードがどちらも完全でバランスが取れた総合栄養食であれば、その比率は好きなように変えてもらって構いません。猫は一般的に、少量ずつ頻回の食事方法をとるので、ドライフードはタイマー付き給餌器で終日与えながら、ウェットフードは愛猫への素敵なごちそうとして1日2回程度与えるといった方法でもいいかもしれません。状況に応じてウェットフードを100%にしてもいいですし、どんな割合にすることも自由です。要は、両方を与えていれば、一方から他方に切り替えなければならなくなったときに無理なくできる、ということは覚えておきましょう。
監修:ハイン・マイヤー博士(DVM、PhD、Dipl-ECVIM-CA)
この記事は私たちのスタッフライターの一人が執筆しました
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低カロリーのフードで、猫の体重管理をサポートすることができます。無駄のない筋肉づくりに必要な高品質なたんぱく質を豊富に含み、風味豊かで栄養価の高い食事となるよう厳選された原材料を使用しています。臨床的に証明された抗酸化成分、ビタミンCとEが、健康な免疫システムの維持をサポートします。
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