シャム猫

シャム猫

この上なく美しいシャム猫(サイアミーズ)は、非常に忠実で思いやりがあり、飼い主の愛情を必要とする猫です。
サイズ
重さ
雄 3.6kg以下
雌 3.6kg以下
被毛
長さ
短毛
ケア
長寿
8~12年
ニーズ
Moderate to High
特性
グルーミング
社会的ニーズ
目の色
ブルー
シャム猫は、シャム(現在のタイ)国王の寺院で飼われていたという歴史ある猫です。
この犬種について
この上なく美しいシャム猫(サイアミーズ)は、非常に忠実で思いやりがあり、飼い主の愛情を必要とする猫です。
性格
シャム猫は美しいだけでなく非常に賢いので、たとえば犬のようにリードを付けて歩くようトレーニングすることもできます。また、ボールやおもちゃを投げてもってこさせる遊びもできるようになることがあります。ただし飼い主が望むあらゆることをさせるように訓練できるという意味ではありません。他の猫種と同様、シャム猫にも生まれ持った気質や欲求があるので尊重してあげましょう。 一頭で遊ぶことよりも飼い主と遊びたがることが多く、運動量も多い猫です。毎日しっかり遊んであげつつ、キャットタワーに上ったり、広い空間で走ったりなどの運動を十分にさせるようにしましょう。 シャム猫は愛情深い猫で、飼い主に対して忠実です。家族にも同じくらい愛情を求める甘えん坊な一面もあります。飼い主の膝や肩に乗って長く過ごすのもこの猫の特徴です。シャム猫を迎えたらコミュニケーションを心がけ、一緒に遊ぶ時間を多めにつくりましょう。また、よく鳴く猫としても知られています。飼い主とコミュニケーションを取りたい時に鳴くと言われおり、寂しがりやの猫ならではの特徴です。その寂しがりやな性格のために長い時間の留守番が苦手です。 また警戒心が強い猫のため、初対面の人にすぐになつくということはなく、信頼関係ができるまで時間がかかります。 信頼関係を築くためにも毎日1回ブラッシングをするようにしましょう。またシャム猫が遊びたいとおもっているときになるべく時間をとって遊んであげる必要があります。
知っておくべきこと
シャム猫に必要な体重管理 元々スマートで筋肉質の身体を持つシャム猫は、体重が増えるとお腹がぼてっとなるのが目立って、太ったことがわかりやすいかもしれません。肥満を防ぐためには注意深い栄養管理が必要です。ほっそりした長い脚は太った身体を支えるようにはできていません。 シャム猫との遊び方 シャム猫は高いところが大好きな天性のジャンパーなので、キャットウォークやキャットタワーを備えてあげる必要があります。遊び好きの一面もあるため、家のあちこちにおもちゃを置いてあげればきっと喜んでくれるでしょう。運動量が多い猫のため、広い空間で自由に遊ばせることが重要になります。 シャム猫のお手入れ方法 シャム猫の被毛はシングルコートで、お手入れはほとんど必要ありませんが、スキンシップを兼ねてケアをすることで、お手入れの時間を楽しみにしてくれるようになるかもしれません。 シャム猫を育てる環境とは 暖かい国の出身で、シャム猫は寒がりなので温度管理には注意するようにしましょう。冬場は特に室内の環境に気を配ってあげましょう。室温は22℃程度で大丈夫ですが、秋口から春先までは乾燥しやすいので湿度を50~60%に保ってあげましょう。 見た目どおりの優雅さを持つだけでなく、膝に乗せたり抱っこしたりしてかわいがることもできる甘えん坊です。シャム猫は家族とのコミュニケーションを求めて話しかけるように鳴くこともあります。この上ない愛情深さで、飼い主に寄り添ってくれることでしょう。 シャム猫との出会い方(飼う方法) シャム猫を飼うと決めたら、まずはお近くのペットショップで相談してみるかブリーダーを探してみることをお勧めします。珍しい猫種でしたら探すのは難しいのですが、シャム猫の場合は人気のある猫なのでどちらでも探すことは難しくはありません。ペットショップでも見つけやすいでしょう。もし血統書を重要視し親猫も確認したい場合は、ブリーダーから買うことをお勧めします。親猫の特徴から飼うシャム猫の特徴もアドバイスもらえることもあります。価格を抑えたいなら、里親になる方法もあります。ですが、シャム猫が飼いたいと決めているのであれば里子に出されるタイミング次第なのですぐに飼えない可能性もあります。 シャム猫がかかりやすい病気 1. 慢性腎臓病 飲水量が増えたり、尿の量が増える、嘔吐などの症状が出たらこの病気の可能性があります。 シャム猫は遺伝的な問題で他の猫よりも約2倍慢性腎臓病になる確率が高いと言われています。慢性腎臓病は完治することが難しく、食事療法や投薬で進行を抑えることが多いです。また猫が水を沢山飲めるように工夫をしましょう。 2. 下部尿路疾患 頻尿、血尿、尿がでなくなるなどの症状で、特発性膀胱炎、尿石症、尿道栓子によって発症することが多い疾患です。水分不足や食べ物、ストレスなどが原因とされています。定期的に獣医師さんに検査してもらうようにしましょう。 3. 眼球振盪(がんきゅうしんとう) 目が左右に震える病気で、遺伝的な要素が多いといわれています。治療方法がありませんが、生活に支障をきたすことはない病気です。
歴史
美しいシャム猫は、シャム国王の寺院で飼われていたという伝説的な猫です。洗練された美しさに加え、勇敢な護衛としての役目も果たしていました。王座の周りの高い柱の上に陣取って、王を脅かす者をめがけて柱から飛びかかったという話も伝わっています。危害を加えようとする人物の顔に爪を立てたのかもしれません。シャム猫の大きさ、強さ、そして高所から飛び降りる能力を考えたら、真実味を帯びて聞こえますね。 シャム猫の歴史には謎めいた部分もありますが、1700年代にドイツの博物学者で探検家のピーター・サイモン・パラスが、シャム猫らしき猫を目撃していたようです。カスピ海探検に関するパラスの報告書に、「真っ黒の…耳、足および尾を持ち、体格は中型で、脚が一般的な猫よりも幾分小さく、頭が鼻に向かって長く伸びている」と記されています。 ヨーロッパにおける最初のシャム猫は、1800年代後半にシャム国王からバンコクの英国総領事館に贈られた2頭でした。西洋の愛猫家たちの前に現れたこの最初のシャム猫は、フォーとミアと名付けられました。1884年にオーウェン・ゴールドによって繁殖目的のつがいとして英国に持ち込まれました。やがてフォーとミアの子猫たちが生まれ、1885年にクリスタル・パレスで開催されたロンドンのキャットショーに、ゴールド氏の兄弟によって出陳されました。米国における最初のシャム猫も、シャム国王から友人に贈られたものでした。1890年代後半から1900年代初頭にかけて、シャム猫は原産国のシャムだけでなく、英国、フランス、日本を通じて北米にも広がりました。シャムは第二次世界大戦後までは比較的珍しい猫でしたが、独特の美しい風貌で人気になり、登録数で第一位を獲得したことも。現在も世界中で愛されている猫種です。