犬は毛が抜けるのは当たり前で、犬を飼ったら家が毛だらけになることは覚悟しないといけない・・・なんて思っていませんか。確かに、毛が抜ける犬は多くいますが、抜け毛のない(少ない)種類もいますし、抜け毛が多いときにできる対策もあります。犬を飼いたいと思っていても、抜け毛のことで諦めていた方に朗報です!
毛が抜ける理由を理解するためには、まず犬の毛の役割を知っておく必要があります。第一に、犬の毛の最も重要な役割は、非常に重要な器官である皮膚を、日光や熱、冷気などの環境中の刺激から守ることです。毛はまた体温調節の維持にも役立ちます。犬の毛には、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)があり、犬の種類によって両方持つ犬種と、下毛をもたない犬種がいます。アンダーコート(下毛)は、一般的にいわゆる断熱材や防水の機能を持ち、犬を暖かく、または涼しく維持したり、水をはじいて皮膚まで完全に濡れないようにする役割を担っています。一般的に言われる犬の抜け毛は、このアンダーコート(下毛)のことで、季節や環境温度等によって順次生え変わります。そのため毛が抜ける犬の多くは、このアンダーコート(下毛)を持っています。
人と同様、犬の毛も常に成長しています。毛の自然なライフサイクルが終わって成長が止まると、毛は抜け落ちます。抜け毛の量は、品種、季節、健康状態などによって異なり、犬種によってかなりの差があります。気をつけていても犬の毛が思いがけないところについていたり、気づいたら靴下に結構ついていた・・・なんてことは、抜け毛が多い犬を飼ったことがある方のあるあるかもしれません。
また、誤解されがちなこととして、被毛の長い犬は抜け毛が多いと言われることがありますが、そうではありません。抜け毛の多さを決めるのは被毛の長さではなく品種なのです。長毛種の犬ではヘアカット後にしばらく抜け毛が減ったように見えることがありますが、それは抜け毛が減ったというよりも、抜けた毛のボリュームが小さくなったのだと思われます。
抜け毛の様子が変わったときに気づけるように、愛犬の普段の抜け毛がどの程度なのかを知っておくことが重要です。家に犬を迎え入れる と同時に、抜け毛の量にも注意してみるようにしましょう。ペットの正常な状態を知っていると、抜け毛の様子が突然変わったときに気づきやすくなります。たとえば、急に部分的、あるいは全体的に被毛が薄くなるのは分かりやすい変化ですが、これは何らかの皮膚病や寄生虫が原因で犬が過剰に毛を噛んだり引っ掻いたりすることから起こることがあります。犬をよく観察して、過剰に掻いたり痒がったりしていないか確認しましょう。
毛は、そのライフサイクルが終われば抜け落ちるので、特定の時期だけにしか抜けないというわけではありませんが、季節によって年に数回、体全体の毛が生え替わる換毛は、犬の抜け毛の様子が変化する最も一般的な原因です。換毛期が始まると多くの犬の抜け毛が増えますが、これが顕著にみられるのはアンダーコートを持つダブルコートのシベリアン・ハスキーのような品種です。
ストレスも抜け毛に影響することがあるかもしれません。また、不安を感じやすい犬は、必要以上に体を舐めたり、尾を気にして噛んだり等の行動を繰り返すことがあります。このような場合には、獣医師による皮膚に異常がないかの確認の上で、環境の整備や行動の治療が必要になる場合があります。また、皮膚の病変や痒みといった他の症状を伴っている抜け毛も獣医師による確認が必要です。
犬の抜け毛の様子が変化して、急に毛が薄くなったり剝げてしまうのには、治療が必要な医学的な原因が多く考えられます。PetMD では、「ノミ、シラミ、ダニなどの寄生虫の感染は、過度の脱毛を引き起こす可能性があります。リングワーム、皮膚炎、特定の種類の真菌感染症、免疫疾患、癌も脱毛を引き起こす可能性があります。またそのほかにもに、ホルモンの変化やアレルギーも脱毛の原因です。特定の食品や薬、家庭用洗剤、犬用のお手入れ用品は犬にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。」と説明しています。
抜け毛の様子の変化に気づいたら、自己判断はせずにかかりつけ獣医師に相談しましょう。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
犬にとって毛が抜けるということは、新しい健康な毛が成長するために重要なことです。とはいっても、とくに換毛期に自然に抜けるのを待つのでは、いつまでもだらだらと毛が抜けてすっきりするまでに時間がかかってしまいますし、その間のお掃除も大変になります。積極的にブラッシングすることで、毛が抜け落ちる前に毛を取り除くことができ、換毛期の煩わしさを軽減できます。またブラッシングは犬の被毛、そして皮膚のためにもなります。猫と同様、多くの犬は楽しくブラッシングさせてくれます。犬のお手入れは犬とペットオーナーのお互いの心が触れ合う大切な機会です。可能であれば、毎日ブラッシングしてあげてください。毎日が無理でも、週に2~3回はできるように努めましょう。余分な毛を取り除くのを少し楽にしてくれる便利な抜け毛用ブラシなども出ているようですから、動物病院やペットショップに相談してみるとよいでしょう。
シャンプーも抜け毛が多いときには有効ですが、家でシャンプーする際には、事前によくブラッシングすること、しっかりすすいで乾かすこと、コンディショナーで保湿することに注意を払うようにしましょう。シャンプー液が残ったままだったり、地肌が濡れたまま時間が経過すると、皮膚にトラブルが生じるおそれがあります。家庭でのブラッシングやシャンプーに加えて、時にはプロのトリマーさんにお手入れをお願いするのもよいでしょう。あらゆる種類の犬を扱った経験がありますし、個々の犬のニーズに合う道具やシャンプーを準備しています。お家では気づけなかったことを気付いてくれたり、犬のお手入れに関しても相談できます。
栄養は、犬の全身の健康だけでなく皮膚と被毛の健康にとっても重要な要素になります。栄養バランスのとれた食事を与える ことは被毛の毛艶の維持と皮膚の健康増進に役立ち、健康的な毛のライフサイクルの維持をサポートします。
犬の抜け毛が多い時期は、友人を家に招待するのは気が引けるという方も多いかもしれません。こまめに抜け毛のお掃除をして、気にせず来ていただいちゃいましょう!
まずは、ソファ、椅子、ベッドを保護するためにスローケットやベッドカバーなどを掛けておくと、抜け毛をキャッチしてくれます。抜け毛を取り除くスタンダードなツールとしては、フローリング、タイル、カーペットにも使える掃除機です。アタッチメントを駆使して、クッションや部屋の隅などほこりと毛が溜まりやすい場所をきれいにしましょう。フローリングやタイルの床は、ほこり取りモップでも毛を集めることができます。濡らしたペーパータオルも抜け毛の除去に役立ちます。衣類やカーテンに付いた毛はコロコロクリーナーが便利です。また、空気清浄機の集塵機能は空気中に浮遊する抜け毛の除去に役立ちます。

VetStreet によると、抜け毛が多い代表的な10犬種は次のとおりです。毛皮のフワフワしたボールのようなこれらの犬種は毛量が多く、歩くだけでも毛が抜け落ちることもあります。
完全に抜け毛がない犬などいませんが、VetStreet によると、抜け毛が最も少ない10犬種は次のとおりです。このリストの品種の犬は、すべてではないにしても多くが犬アレルギーの人に比較的優しい傾向があるとされますが、完全にアレルギーを引き起こさない犬は存在しません。
ケアーン・テリア犬の抜け毛についてご紹介しましたが、いかがでしたか。抜け毛が少ない犬は、お手入れに関しては確かに多い犬よりもしやすく飼いやすいかもしれません。でも、犬の被毛はその犬の本来の役割や住んでいた地域の気候に適するように発達してきたものであり、その犬のすばらしい特徴でもあります。抜け毛も自然な現象の1つです。確かに抜け毛の後始末はちょっと面倒なことかもしれませんが、犬達が私達にもたらしてくれる愛情と喜びを考えたら、毎日コロコロする手間くらいなんてこともないことでしょう。犬のケアもお掃除もこまめにして、すっきりとした毎日を過ごしましょう!
エリン・オリラは、言葉の力、そしてメッセージが対象とする読者に情報を伝え、さらには変革をもたらす力を信じています。彼女の執筆活動はインターネット上や紙媒体で展開しており、インタビュー、ゴーストライター、ブログ記事、クリエイティブ・ノンフィクションなど多岐にわたります。エリンはSEOとソーシャルメディアに関するあらゆる知識に精通しています。フェアフィールド大学でクリエイティブライティングの修士号を取得しています。Twitter(@ReinventingErin)で彼女に連絡するか、http://erinollila.com で彼女について詳しくご覧ください。
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