猫がせっせと足や体を舐めたり噛んだり毛づくろいしているの見て、ずいぶんきれい好きだなぁ・・。と感心している飼い主さんも多いことでしょう。でも、猫がなぜそこまで熱心に毛づくろいをするのか、不思議に思ったことはありませんか。毛づくろいは大半の猫に見られる特徴的な行動で、生後間もない頃から始まります。母猫は子猫を舐めて綺麗にし、排泄や哺乳を促し、安心させ、そして絆を深めていきます。生まれて4週間もすると子猫は自分で毛づくろいを始め、その後すぐに母猫やきょうだいたちの毛づくろいもするようになります。自分の毛づくろいや仲間の毛づくろい(アログルーミングと言います)は、大人になっても引き続き行われます。
猫のザラザラした舌や、鋭い歯や櫛のような足は、どれも見事に調整された、さながら毛づくろいマシンのようです。おまけに猫は、前足を使っておでこにある小さな皮脂腺も刺激します。この皮脂はいわば猫にとって「香水」の役割を果たしていて、猫は自分のニオイとしてそれを全身に塗っているのです。
猫が毛づくろいをするのは、清潔に保つため以外にも、次のような意味があるといわれています。:
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
ほとんどの猫は、一日の30%から50%程度を毛づくろいに費やしています。それであれば、見るたびに毛づくろいしてるというのも納得ですね。とはいっても、やっぱり気になるほど毛づくろいが過剰であったり、脱毛している、あるいは皮膚トラブルに気づいたら、早めに動物病院を受診したほうがいいでしょう。
過剰に毛づくろいをするのは、何らかの不調があるのかもしれません。ノミなどの寄生虫が気になっている、ということから、心理的な不安や神経系の疾患などが原因の可能性もあります。引っ越しや家の改築、新しいペットや家族、分離不安、刺激の欠如などが引き金となり、猫が緊張や不安、葛藤や欲求不満といったストレスを感じると、それを落ち着かせようとするためにこの毛づくろい行動が過剰になることがあります。毛づくろいをすると気持ちが落ち着くため、葛藤を感じるたびに猫は毛づくろいをするようになるのです。一時的なことであれば、このような行動も様々な状況に猫が対応するための正常な反応ですが、この状態が解決せず持続すると、常同障害と呼ばれる病態に発展し、身体を傷つけてしまうことがあります。舐め過ぎで脱毛や皮膚炎を起こしてしまう心因性脱毛症がその例です。
定期的に毛づくろいをすることで、猫は身綺麗にして心を落ち着かせています。でも、具合が悪くなるとその回数が減ってしまう、あるいはできなくなってしまうことがあります。そのようなときには、関節炎などの何らかの痛みがあるか、口の中にトラブルがあるといった体調不良のサインかもしれません。また、あまりに早く母猫から引き離された場合に、正しい毛づくろいの方法を知らないことがあります。
以下は毛づくろいが不十分なサインです。見逃さないようにしましょう:
毛づくろいを促すように、まずは毎日ブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングは皮膚を刺激して血行を促進し、ノミやダニがいないかも確認できます。自分で毛づくろいをしていたら、邪魔をしないようにします。毛づくろいは猫にとって大切な習慣です。存分に満喫させてあげましょう。
この記事は私たちのスタッフライターの一人が執筆しました
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