猫も高齢になってくると、動きが鈍くなって、歩くのが遅くなったり、ジャンプするのにためらったり、あんまり遊ばなくなったりしてきます。生き物ですから当然と言えば当然なのですが、人間でも普段から運動習慣のある方は、シニアになっても年齢を感じさせないほど元気な方々がたくさんいらっしゃいます。そう考えると、ペットでも普段から運動するように促すことで、頭と体の活動性と柔軟性を保ち、シニアになっても元気でいられるようにするというのは、理にかなっていますよね。若くて元気な子猫は多くはみんな活発で、勝手に部屋を駆け回っているかもしれませんが、シニア期を迎えた年配のご婦人猫さんの心と体の健康維持ができるかどうかは、飼い主次第なのです。
それでは、猫に運動させるのはどうしたらよいのでしょうか。まずは、毎日のスケジュールの中に一緒に遊ぶ時間を組み入れましょう。猫は自立した生き物なので、運動しようと誘っても、特に中年以降の猫は、何を今更・・・と馬鹿にしたように無視するような態度をとるかもしれません。でも、騙し騙しでも高齢の愛猫を遊びに付き合わせるようにすれば、毎日必要な運動量を家の中でも短時間でこなせるようになります。
世の中には、成猫の運動量を増やすのに役立ちそうな便利なツールがたくさんあります。それらは、小さなものから大きなものまで、また安いものから高価なものまでさまざまです。猫ちゃんが気に入ってくれるかどうか分からないので、最初はお試しで小さいものから始めてみるといいでしょう。ペットショップにはいろいろなグッズが並んでいますが、必ず愛猫の年齢に合ったものを選ぶようにしてください。ヴェットストリート は、飼い主が高齢の猫に理想的なおもちゃを見つけるのに役立つ、シニア猫のためのおもちゃガイドを提供しています。
子猫は生後1年以内にワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成猫は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢猫や特別なケアが必要な猫はより頻繁な検診が必要になる場合があります。
猫は基本何かによじ登るのが大好きですが、それでも中年以降になると自分からはあまり動かないようになります。運動のきっかけを作るべく、家中の家具の配置を工夫してみましょう。例えば、猫が昼寝するのに好きそうな長椅子やカウンターがあるとしたら、登りやすいようにステップを準備してあげましょう。また、キャットタワーがあれば、様々な高さのところに猫用のおやつを忍ばせて、猫に積極的にキャットタワーを使ってもらえるように工夫しましょう。キャットタワーがなくても、キャビネットヤやラック等を工夫して並べることで、猫が上り下りできる運動場所を設けてあげることもできるでしょう。
猫が好きなキャットニップ(西洋マタタビ)を使ったおもちゃをお持ちでないですか。猫を飼ったばかりの時に購入したけれど、今は全然使っていない、とか壊れてしまってどこかにしまいこんである、なんてことはないでしょうか。もしそういったものがあるようなら、それらを使い古しの靴下に詰めてしまいましょう。そのキャットニップ靴下にひもを縫い付けます。安全な距離を取りつつそれを床の上で引っ張ると、靴下を追って猫が追いかけてきます。これも立派な運動ですね。
古い布があれば、それを縫い込んでボールを作ってみるのはいかがでしょうか。猫ちゃんはそれを自分でくわえて投げたり、たたいたり、追っかけたり、結構楽しんでくれます。安全を考えて、飲み込めないような大きさにすること、毛糸の様にほどけて巻き付いたり飲み込んだりできるような素材は避けるようにします。また、空の紙袋や段ボール箱も猫は好きですよね。遊びを促すように、飼い主が袋や箱の後ろ側を引っ掻いてカリカリ音を立てたりしてあげると、猫はきっとその物音を「獲物」だと思って飛びついてくるはずです。ほかにも、棒とひもをつかって、お手製の猫じゃらしを作ってみるのもお勧めです。ひもの先端に向かって、夢中になって追いかけて飛びついてくることでしょう。こんな風にして、猫が喜んで遊べそうなものがないか、家の中を見回して探してみましょう。
暖かい窓際から、外の自然を眺めるといったようなまったりとした過ごし方が好きな猫ちゃんには、窓のすぐ外に鳥の餌台を設置するという方法もあります。餌を食べに集まった小鳥たちの様子は、猫にとっては心をそそられる格好のライブ動画です!猫は鳥を見て大興奮で飛び上がるでしょう。そして、鳥たちにとってはお腹を満たせられて、お互いウィンウィンなアイデアです。
遊びという観点からみると、猫ちゃんの多頭飼いにもメリットがあるようです。2頭以上で暮らす猫たちのほうが、1頭だけで一人遊びを始めることに比べると、一緒に遊びに興じることが多くなるようです。おもちゃを用意しておくことで、一方の猫がもう一方の猫を遊びたい気持ちを刺激してくれるかもしれませんね。
シニア猫には、身体だけではなく脳を使った遊び、いわゆる脳トレも取り入れてみましょう。猫の頭脳を若い時のようにキレよく保つための脳トレの一つに、フードやおやつを使った宝探しゲームがあります。これは、フード粒やおやつを家中のあちこちに隠して、猫に探してもらうというものです。いろいろ動いてもらうために高いところや低いところなど、隠す場所にもバリエーションを設けます。衛生面を考えて、隠した場所はメモするなどして、ゲームが終わったらすべて回収できるようにしておきましょう。また、フードやおやつを利用する知育トイも、猫が頭を使い続けながらフードという報酬を得られるいい方法です。これらのおもちゃから報酬を取りだすために、パズルを完成させるか、何かの行動を遂行する必要があるからです。ただし、注意しなければならないのは、フードやおやつを過剰にあげすぎないようにすることです。トータル的な摂取カロリーが最適になるように、食事量とこういった遊びであげる報酬の量を調節するようにします。
栄養は、シニア猫が健康で活発さを保つために貴重な役割を果たします。猫のフードを変更するときは、事前に獣医師に相談するようにしてください。飼い主が与える食事とおやつが、猫の身体的、精神的ニーズに合っていることを確認してください。雑誌「コンパニオンアニマル医学トピックス」によると、成熟しつつある中年齢以降の猫には「抗酸化物質、脂肪酸、プレバイオティクスが添加されているフード」が有益だそうです。
猫の年齢と人の年齢を比較することで、愛猫がライフステージのどの段階にいるのかをより理解できるようになります。また、加齢の徴候に関して役立つ情報を獣医師に尋ねておきましょう。シニア期に入ったら、ヒルズサイエンス・ダイエットのシニア用キャットフードを選択肢にいれてください。若々しさを保つためのシニア用フードは、年老いつつある猫のニーズに着目して、活動性、交流能、 運動性をより健康的に維持することで、猫の活力あふれる生命力の維持に役立つような特別な設計になっています。
さらに、サイエンス・ダイエットのキャットフードを使って、健康にいい猫用自家製おやつ を手作りすることもできます。
いかがでしたか。元気なシニア期を迎えるために、毎日の運動習慣、つまり遊びの時間を日常に取り入れることが、猫にとってとても重要な事がお分かりいただけたと思います。工夫次第でいろいろな方法で猫と共に楽しみながら遊ぶことができます。是非今から始めてみてください!
運動だけでなく、高齢猫・老猫に見られる変化を踏まえ食事や環境面で必要となるサポートについてもご覧ください。
エリン・オリラは、言葉の力、そしてメッセージが対象とする読者に情報を伝え、さらには変革をもたらす力を信じています。彼女の執筆活動はインターネット上や紙媒体で展開しており、インタビュー、ゴーストライター、ブログ記事、クリエイティブ・ノンフィクションなど多岐にわたります。エリンはSEOとソーシャルメディアに関するあらゆる知識に精通しています。フェアフィールド大学でクリエイティブライティングの修士号を取得しています。Twitter(@ReinventingErin)で彼女に連絡するか、http://erinollila.com で彼女について詳しくご覧ください。
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